職場でキスマイを聞かない理由

私は接客業をしているのだが、ほぼ一人で店舗を任されていることもあって好きな曲をBGMで流せるという特権をもっている。

コンポで使用できるのは、CD、MD、SDである。

 

こんな特権があるにも関わらず、店舗でキスマイを流さない。ちなみにジャニヲタがバレるからではない。ちなみにAKBやBABYMETALなんかはガンガン流しノリノリで聞いている。

 

まず、ひとつめはCDを持って行きたくないからである。

なんとなくだが、職場で保管すると埃まみれになるような気がする。パッケージに傷がつくような気もするし、CD本体も傷つくような気がする。気がするだけ。

MDなんかに録音すれば良いのだろうが、CDコンポでの録画作業の億劫さといったらない。めんどくさすぎる。今の時代、ドラックアンドドロップで一瞬にして複製できることを私は知っている。

好きな曲だけを一枚のCDに入れて持っていくのもいいのだが、同じアルバムも何枚持ってるし同じ曲何枚もあるしわざわざ【私の好きなキスマイベスト★】を作る気にはならなかった。作るなら一瞬でできる、Itunesのプレイリストにする。

 

 

 

 

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もうひとつの理由は、接客業という点である。

「あなたに怒ったってしょうがないけど！」（じゃあ黙れよ）といいつつ、日頃のストレスを全て私のぶつけるかの如く延々怒散らされたり、頭の悪い客でもわかるよう簡単な言葉で説明してるにも関わらず「何言ってるかわからねーんだよ！説明下手だな！！」とキレられたり、自分勝手な対応を要求されやんわり断って「融通利かねえな！スタッフの教育どうなってるんだ！」等と怒られ申し訳ありませんと泣きそうになりながらのバックＢＧＭは大好きなキスマイ。

 

彼ら（キスマイ）の目の前で醜態を晒す私、という図が出来上がってしまうのである。

曲を聴くとキラキラ時にギラギラ（メラメラ？）輝いている光景が目に浮かぶ。美しい光景。それんに反比例する私の醜態…

ジジイに怒鳴られ、ババアに嫌味を言われ私の心はズタボロである。

 

それに気づいてからというもの、職場でキスマイを流すことができなくなった。キスマイに見られているような気がして嫌なのである。笑われるとかそういうことではなく（きっと彼らは笑ったりしないだろうし）、大好きな人たちの目の前で醜態を晒すなんて恥ずかしくて仕方ない。ただ単純に凹むのである。クレームを受けて凹むのに、さらにバックＢＧＭのせいで心の傷は倍になるのだ。

 

ただ、キスマイ流したいな。と思うことも稀にある。「ここの店員さん、キスマイ好きなんだ！！」「誰担だろ？」「このＣＤ出たばっかなのに！！！」とか思わせたいからである。私だったら思うし、客側だったら興奮して「キス担ですか？」等と声をかけるだろう。

一度、女子高生の財布からファンクラブの会員証がちらっと見えた時声をかけようか迷ったが、歳が離れているので怖くてやめた。大学生くらいだったら話しかけていたはずだ。そしてその時、キスマイをバックＢＧＭに流していれば、歳が離れていても声をかける勇気になったのに惜しいことをしたなと若干の後悔をしつつ、帰っていく女子高生を見送ったのだった。

 いつか、転職をして事務職に就くときがきたらはキスマイを聴いて仕事をしたいと思う。

 

ちなみに、仕事中の脳内BGMはコンサート後ということもあって最近はキスマイ。特にドキドキでいええええと、サクラヒラリが延々リピート。甥っ子の影響で一時期はあらぺこあおむしとカフカの歌だったこともある。